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勝手に土方歳三特集vol.3

さ、というわけで

枕投げ事件簿、いよいよメインです。

* * * * * * * * * *


まずは枕を投げつけられたご本人の著書「夢乃うわ言」を現代語訳でどうぞ♪

+ + + + + + + + + +

その時土方歳三は、宇都宮の敗戦で負傷して立つことが出来ず、松本良順の治療を受けて私達と同じ宿(清水屋)の違う部屋に滞在していた。(歳三は)私の事を伝え聞いて、宿の主人に頼んで私と面会したいと言ってきた。そこで私は彼の部屋に行った。

歳三は布団の上に寝たまま、「お前らは俺の隊に入れ」と言った。
私は、その傲慢で人を見下げたような態度にムッとして、「私達はもともと文官ですので戦のことはわかりません。藩主(松平容保)の親衛隊に付き添って、毎日の用事をこなすだけです」と答えた。歳三は、それは臆病で卑怯なことだと嘲笑したので、私もまた微笑して顔を背けてその場を去ろうとしたが、歳三は私を呼び止めて、「お前らは志を立ててこんな遠くまで来たくせに、なんでそんなに臆病なんだ。自分の身を犠牲にして忠義に尽くす以外にはないはずだろう。それに藩主(松平容保)は今のところ謹慎中なのだから、親衛隊が動く機会もないじゃないか。俺のところに来て、がんばって戦い方を学べよ」と言った。

私はこの言葉を聞いてますます頭にきて、ためしに軍事を語って彼の心中を探ってやろうと思い、こう言った。「私は以前兵学書を読んだことがありますが、勇敢か臆病かは軍隊の士気によるものであり、強いか弱いかは軍隊の使い方によるものであり、上手く軍隊を扱う者はその士気によって勝敗を決めるため、無理に人を戦わせることを強制しないものだとありました。ですから臆病者を利用することも必要なのですよ。そのように嘲笑しないでいただきたい。それに会津藩はすでに脱走兵を受け入れ、これを養って越後へ向かわせようとしています。表面上だけ謹慎をしているのです。表と裏が全く違うことなど、かんたんにわかる事でしょう(それがあなたにはわからないのですか)。また、宇都宮城と白河城は旧幕府軍が持ちこたえるための重要地点であり、特に宇都宮城は一番望みを託していた最重要地点です。言ってみれば巴蜀(中国四川省)における三泰(地名)、山崎の役(戦国時代、豊臣秀吉が明智光秀を倒した戦い)における天王山(地名)のようなものですよ。あなたが力戦してこれ(宇都宮城)を取ったまでは良かったものの、少しも持ちこたえる事ができずにたった一日で敵に取り戻されたじゃないですか。ああ、もう宇都宮城を奪う事は難しいでしょう。私はこれが残念でなりません。ですのであなた達の事もまた臆病者と言わざるを得ません」

私が言い終わるより前に、歳三は怒りをあらわにして大声で、「それ以上しゃべれば俺の傷に障る。聞きたくない。出て行け」と言ったので、私もまたその無礼な態度に怒りを覚えたが、いわゆる大事の前の小事(それほど重要ではない事)であるから、これを抑えて、せせら笑いをしながらその部屋を去って自分の部屋に戻ってまた笑った。回りにいた部下達が不思議に思ってその理由を尋ねて来たので、私は彼(歳三)のマネをしながら答えた。仲間達はこれを聞いて笑い転げた。

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どーですか。長いですよね。望月さんのイヤミが特に。
しかも中国の地名まで出しやがって…訳す方の身にもなってみろぉぉぉ!!涙

てゆうかイジメ!?

土方さんは負けて傷ついて来たばっかりなんですよ!!
しかも臆病者がどうとかって宇都宮で斬った兵士を思い出させるような…。
人の傷口をよくもまぁグリグリと広げてくれたもんですなぁ、望月さんよぉ!
枕投げられても当然だと思いますっっ(怒)

「その時」って書いてるから、おそらく時期は清水屋について間もない
4月29日~遅くても閏4月上旬頃までかと思うんです。
…まだ近藤さんの処刑は知らなかったんじゃないかな、土方さん。

まあ望月さんもね、14歳も年下の男の配下になるのは悔しいでしょうよ。
しかも「俺が戦を教えてやる」みたいなこと言われてカッチーン!みたいな。
私だったら喜んで飛びつくのに!!土方さん直々のお誘いですよ!?
なんてもったいねぇ事を!!!うらやまし過ぎるっつうの!!!
それを無下に断った上に意味不明なイヤミ浴びせて土方さんを怒らせるとは、

ゆるすまじ望月光蔵!!

…でもある意味ありがとう/涙。くっそぉ…あなたの業績は大きいよ/涙。

あ、それでですね。
たぶんこの最後の「出て行け(原文は「去れ」)」で枕を投げたんだと思います。
この「夢乃うわ言」には枕を投げたという記述はないんですが、
しっかりお孫さんに語り残してるんですねー。
次の記事で詳しく…∑また切っちゃったっ;;すいません。
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COMMENTS

臨場感バリバリっす!

あるゆさん、相変わらずのナイスな現代語訳、ありがとう!原文で読むより、憎たらしさ倍増ですね(爆!)
望月さんてば、「国家公務員キャリアだもんね」的小役人ですねえ、典型的な!土方君じゃなくても、私も絶対枕投げつける・・・っていうか、ぶん殴る(笑)。ふっふっふ、土方君動けなくてよかったねえ、望月さんよぉ。枕だけで済んだんだからさあ。
・・・はあぁぁ、それにしても「ソレ、私の仕事じゃありませんから」とか言う輩って、昔からいたのねえ。今まさに藩が滅び、人々が生きるか死ぬかって時に、まだ既得権益だの利権だのにしがみついて、自らの不覚悟を小ざかしく机上の理屈で糊塗しようとする人間が。
たぶん薩摩・長州・土佐には、こういう種類の人間はいなかっただろうな。皆が決死の覚悟で維新に賭けていたからね。そこがまた口惜しくて、歯がゆくて、も~たまらなかったんだろうな、土方君。

>一人虫さんv

さっそくのコメントありがとうございます、一人虫さん!!
原文は原文なりのニュアンスがあるから、現代語訳すんのいっつも迷います;そのまま引用しようかなーとかも思うんですけど。土方さんの言葉、原文だと「汝等、吾に与せよ」、「多言、吾が病褥を犯す。聞くを要せず。去れ」ですからねvV私古文好きなんでこういうセリフ大好きぃ♪♪

望月さんてば自ら奉行所役人やめたくせに潔くないですよねー。しかしこれからますます「文官」ではなくなっていくモッチー/笑。マジ笑えます。これは序章に過ぎず…!!笑。維新においてキャリアは何の役にも立たないのであったvV

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